子どもの感性を育てる服選び|幼少期から「仕立ての良いシャツ」に触れる大切な理由

子どもは全身が感受性のかたまり
幼少期から子どもの感性いわゆるセンスを育てたいと
思う親御さんが多いと思いますが、私もその一人です。
洋服のプロとして、我が子を観察してみると、
全身が感受性のかたまりと言っても過言ではないと思います。
親が一方的に毎日の子どもの洋服を
決めているとなかなか気付けないのですが、
子どもに服を選ばせてみると、色柄の好みがよく分かります。
また、着替えを嫌がる、なぜか特定の洋服を着たがらないのは、
言葉にならない理由があって、ゴソゴソやチクチクなども
感覚で感じていることだと思います。
それはファストファッションでも高価な服でも同じ。
子どもは好きか?嫌いか?しかないので、
大人よりもずっと純粋に判断できているんじゃないかな?と思います。
ではなぜ、今日のテーマである
幼少期から「仕立ての良い服」に触れる必要があるのでしょう?
実は高価な服が必ず仕立ての良い服とは限りませんし、
見分けるには仕立てが分かる審美眼が必要になります。
審美眼とは、美しいものや価値あるものを見分ける能力や判断力で、
それこそ一朝一夕に身に付くものではありません。
子育てで大切にしたい自己肯定感や非認知能力と同じように、
親や周りの大人が育ててあげるものなのです。
「なんだか素敵」「キレイ」「シンプルだけど高そう」「豪華だけど安っぽい」
こうした感覚は審美眼から来るものだと思いますが、
それぞれの感想は本人の経験値がないと言葉にならないもの。
例えば、小説の人物描写などで
「最新流行ではないが、仕立ての良い服を着ている女性」
と書かれていたら、どんな人をイメージしますか?
上品で堅実、自分の意志のある女性をイメージされると思います。
それは、読んでくださっているあなた自身が
様々な経験を積んだ大人だからです。
さらに言うと、仕立ての良い服を手にできる経済環境まで
想像できてしまうのではないでしょうか?
そう、経験こそ審美眼を養うのに欠かせないものだとすると、
仕立ての良い服の必要性が感じられると思います。
子どもに仕立ての良いシャツを着せてみると・・・親子に変化が。
実際に子どもに仕立ての良い服を着せてみると、
見違えるほど身体のラインがすっきりと整います。
そして、子どもよりも先に親が
「わー、素敵だね。よく似合ってるね!」と思わず声をかけてしまいます。
これは、私が実際に子どもたちのモデル撮影をしていて経験済みですが、
いつものTシャツからシャツに着替えただけで、
親御さんは皆、同じ言葉でお子さんを褒めてしまいます。
そして、それはとても自然な反応なのです。
このようにして「これは良い服なのだ」と
親子で認識が一致すると洋服の扱いが変わります。
親は洗濯などにも気を使うようになりますし(義務ではなく喜びで)、
子どもは自分自身が大切に扱われていると思うようになります。
ちょっと厳しい話ですが、
「あなたはどうせすぐ汚すんだから、汚れていい服でいいよ」
と親から言われてしまったら、
子どもは自分はすぐに汚すんだ、汚れていい服があるのだと
勘違いしてしまうでしょう。
逆に「この服は良い服で、とても良く似合ってる。だから大事に着ようね」
と声をかけられた子どもは、
良い服が似合う、親に大切にされているという
幸福感を味わうことができます。
そして、親子で「良い洋服を長く大切に着よう」という
認識を共有できるようになるのです。
クローゼットの全てを仕立ての良い洋服で揃えるのは、難しいでしょう。
利便性の問題もありますし、高ければいいという訳でもないですから。
でも私自身、良い服があるだけで、
我が子の感性が変わるのを感じていました。
子どものお気に入りの洋服が小さくなって、いよいよ処分という時に
「今までありがとうね」と洋服を手でなでなでしながら、
しんみりと別れを惜しんでいたのです。
「この感性はお金に代えられないなぁ」とその瞬間に思いました。
そして、私自身も子どもを優しく包んでくれた洋服に対して、
深く感謝したのです。
良いモノを長く大切に使いましょう。
それは言葉で言うだけでは教えられないと思いませんか?
でも実際に、良いモノに触れて愛着を感じて大切に思うという
体験があれば、自然に身に付けられると思うのです。
たった一枚のシャツが心と身体の成長を支えてくれる
仕立ての良い服は、先にお話しした審美眼だけでなく、
身体を美しく整えながら、自由な着心地を楽しむこともできます。
なぜなら、人の身体の動きを計算し尽くして、
こうすれば動きやすいのでは?という工夫を凝らして
仕立てられているからです。
よく「シャツを着るのを嫌がる」というママの声を耳にしますが、
それは着せているシャツが立体的ではなくて、
子どもの身体になんらかのストレスを与えているのだと思います。
シャツ生地はTシャツのように伸縮性が無いので、
仕立て方によっては動きが限定されてしまいがちです。
ですが、仕立ての良いシャツには、
袖を後から付けて袖周りの運動量を確保したり、
背中にスプリットヨークを付けて伸縮性を高めたり、
様々な工夫が凝らされているのです。
いかがでしょう?
良いモノを大切にする気持ちと、
おしゃれをしながら自由に動ける心地よさ。
仕立ての良いシャツには、
この二つの感性を高める力が秘められているのです。
私たちatMayfairがお届けする、
テーラードの職人が丁寧に仕立てた子ども用のシャツが、
一人でも多くのお子さんの感性を高める
お手伝いができれば幸せだと、心から願っています。



