ヨーロッパでテーラーを学んだ夫婦が子どもを授かった。

愛する子どもに着せる服を探してみたけれど、

ワッペンや刺繍など特に好きではない飾りが付いていたり、

生地の色柄や縫製など、納得できるものが無かった。

ふと思い付いて、シンプルなドレスシャツを仕立てて

我が子に着せてみたら、とても似合っていた。

一枚のシャツが、我が子の愛らしさを引き立てていた。

あぁ、子どもは無理に子どもっぽい服を着せなくても、

ただそこに居るだけで可愛らしいものだと気付かされた。

0歳からずっと、まるでレストランの賄いのように

余った生地で小さなシャツを作って着せていたら、

思いがけず、素敵だね!さすが、テーラーさん。と褒められることが多かった。

飾りもロゴもない、子ども服らしからぬ服なのに…。

シンプルで上質なシャツに共感してくれる人もいるのだと気付かされた。

賄いの服を自分たち家族だけで楽しむのは、それだけで幸せだった。

でも、同じようにシンプルで上質な子ども服を探している人も

いるかも知れない…。

この幸せな思いを、子どもを持つ方々に紹介してみたくなった。

毎日、小さな変身を叶える上質で美しいシャツ。

我が子の愛らしさが込み上げてくるシャツ。

愛を込めて、その幸せを伝えたい。