クワイエットラグジュアリーを子育てに|子ども服のブランドロゴを上品に着こなすコツ

クワイエットラグジュアリーという言葉を知っていますか?
ファッションに敏感な方なら、数年前から耳に馴染んでいる
フレーズだと思いますが、
まずはどういう事なのかここで整理してみましょう。

クワイエットラグジュアリーとは洋服やバッグなどの小物に、
ブランドロゴや派手な装飾を加えずに、
上質な素材や職人による洗練された仕立てだけで勝負することを言います。
直訳すると「静かな贅沢」という分かりやすい言葉に集約される、
ファッションスタイルなんですね。

この考え方が流行り始めたのは2023年、今から3年ほど前からですが、
私が思うには、ブランドロゴを必要としない考え方は
ずっと以前から根強くあったと思います。
例えば、とてもおしゃれな友人がいましたが、
あるブランドの素敵な洋服を見つけた時に
「このロゴさえ入ってなければ買うのに…」と、
悔しそうに購入を諦めている姿を目の当たりにしたことがあります。

そういうお友だちと話が合うという私も、
ブランドロゴに抵抗というか、気恥ずかしさを感じる一人ではあります。
なぜ、ブランドロゴが好きになれないのでしょうか?

約20年ほど前、ヨーロッパのラグジュアリーブランドがアジア市場に
進出する際に、彼らが採用した戦略が「ロゴを巨大化させる」ことでした。
アジア人はモノ本来が持つ価値よりもブランドロゴを見て、
「自分はブランドの服を着ているから富裕層である」とアピールしたい人が
多いからという理由からでしたが、その戦略は大当たりしたのです。

その結果、巨大なロゴ(ロゴドン)の洋服を着ている人で
街は溢れかえったのですが、
冷静に見て、おしゃれ?かどうか?首をかしげる部分があったと思います。
ブランドを着るお金があることは分かるのですが、
分かりやすすぎて上品さに欠ける印象は否めなかったと思います。

当時のカウンターとして、今のクワイエットラグジュアリーという
スタイルが出現したと思うのですが、
私は本来、流行りものではなくベーシックな感覚として
「静かな贅沢」は続くべきだと考えているんです。

なぜなら、誰に大声でアピールする訳でもなく自分が好きだと
思える品質の服を選ぶことは、
自分が主役の服選びができている証だからです。

ブランドロゴやアップリケが子ども服に与えるデメリットにも目を向ける。

子ども服業界にも、大人と同様にラグジュアリーやブランドが
あるのですが、そのほとんどが胸元にロゴを入れる、
もしくは、ひと目でブランドだと分かるアップリケを入れています。

私自身が子育てを始めた頃、子ども服を選びに行くのですが
どこもお決まりのようにブランドロゴが入っていて、とても困りました。
何が困るのか?というと、上下のコーディネイトを自分で組みにくいんですね。
ちょっと分かりにくいかもしれないので大人に例えてみると、
トップスはシャネル、ボトムスはディオールで、
どちらもロゴが入っている服を組み合わせると、おかしくなりますよね。

子ども服も同じくで、別ブランドを上下で組み合わせられないという
着回しにくさを感じていました。
ブランド側としては、トータルコーディネイトを提案していると思いますが、
リアルに生活していると常に上下同じブランドでは着回せなくなります。
上下、どちらかに引き算がないとやりすぎになると感じていました。

アップリケに関しては、心から「かわいい!」と思えるアップリケが
なかなか見つけられなかったし、「上がクマさん、下がブーブー」みたいな
組み合わせになるのがベストだとは思えなかったんです。

そもそも、子どもは存在そのものが可愛らしいので、
かわいいアップリケは不要なのでは?と思っていましたし、
今もその考えに変わりはありません。


「でも、ロゴもアップリケも無い服は寂しいのでは?」と
感じる方もいらっしゃると思いますが、
シンプルな服を怖がる必要は無いと思います。
シンプルな服はそれだけに素材と縫製に目が行きますし、
よく見ると上質なものは違いが分かるようになります。

良い服はまるで名水のように、じっくりと味わうことができるのです。

ロゴやアップリケよりも子供が主役になれる服選びとコーディネイト術。

ブランドロゴや、ひと目でそのブランドだと分かるアップリケには、
「いい服を着せていますよ」とアピールできる安心感はあると思います。
ただし、ロゴやアップリケには強いインパクトがあるので、
あくまでも子どもが主役になれる配分で着せてあげるのが上品だと思います。

具体的には、トップスにロゴがあるのならボトムスは無地のものという
ように一点に絞るのがバランスよくまとまると思います。
柄に柄を合わせないのと同様に、ロゴとロゴを合わせないようにすれば、
やりすぎにならずに済むと思います。

あと、親子で取り組むと楽しいのが、素材や縫製の見極めです。
目利きのセンスは急には身に付かないので、
洋服を選ぶときに、ブランド云々は関係なく、
素材や縫製などの品質をきちんと見る目を養うことをお薦めします。
「肌ざわりがいいねぇ」「しっかりしてるねぇ」など、
お子さんと話し合いながら楽しく選べば、自然に身に付いていくと思います。

今後、ラグジュアリーやブランドの洋服はさらに値上がりしていきます。
一部の富裕層に向けたターゲット設定、価格設定にスイッチしているからです。
ブランド頼みではなく、品質を見極めて洋服を選ぶセンスは、
次代をスマートに生きるために必要な能力でしょう。

衣食住の衣は、人の生活に欠かせない大切な要素です。
幼い頃から、洋服を見る目を養っておくことは、
幸せな未来を呼び込む大切なスキルになると信じています。

目指すのは、自分が主役の服選びができる人。

私たちの大切な子どもたちが、そんな大人になってくれたら素敵ですね。